インテリア、カトラリー等
この夜選んだのは、Menus Saveur (8,500円)、その内容は。
・モロッコ風味一口カナッペ
・プチィポワの一口スープ
・白イカのファルシ、ジャガ芋のエチュベ
・自然栽培野菜の軽い煮込、バルサミコとフォンブラン
・ますあら(クエの子)のポワレ、人参のピュレ
・北海道産乳飲み仔牛のロティ
・フロマージュ2種
・オレンジのコンポート
・ピーチメルバ
・カヌレ&ベルヴェンヌのアンフィージョン
ジュラ・ブラン(グラス)
96MAURICE ECARD SAVIGNY-LES-BEAUNE
肉・魚・野菜どれも「しっかりと」火を通し、濃い目のフォンを使用しているが、構成が良くて素材の質と調理が的確、全体は重くなくデセールまで単調にならずに完食出来た。低温調理やスチーム調理の様な最新の技術ではないが、基本の技量がしっかりしているため、正攻法でも充分美味しい物は作れる例だと思う、ただ客席が全部埋まると、狭い厨房と少ないスタッフでこのレベルが保てるかは少々心配。
特に印象的だったのは「野菜のミジョテ」、日本人的感覚では野菜を柔らかくし過ぎではと一瞬思うが、自然栽培野菜の腰の強さが、バルサミコとフォンブランのソースと絡んで、「火を入れて自然」という、以前は一般的だったフランス料理の基本の考え方を思い出させてくれた。
客席は20席+カウンター、元イタリア料理店だった店舗を改装、開口部も広く店前の緑も多くて、なかなか落ち着く良い空間だ、最近流行の「窓無し、装飾無し、暗い室内」より断然こちらの方が好きだ。
白を基調にした店内、インテリア、カトラリー等は良質な物を使用している。
料理人は蜂須賀喜八郎氏、甲冑を着けて戦場に送り出したいような名前と風貌だ(^^;)。大阪あべの辻調理師学校卒業後、「アピシウス」(Paris)、「ラ・フニエール」等で働き、帰国後「新橋ミクニ」料理長、青山「ブノワ」副料理長を経て念願の独立を果たした。
42歳と聞くが、確かに30歳前後の「アンファン・テリブル」な料理人達とは、一線を画す経験と技量は感じさせてくれる。これから更なる「大化け」はしないかも知れないが、「破綻」も無いだろうという安心感は大きい。
前店より肩の力が抜け、より柔らかくなった感じの山田氏の良質なサービスと的確なワイン・セレクトにより、楽しい時間が過ぎて行く、居心地はとても快適だ。
この日の様なディープな食べ歩き仲間にも(^^;)、恋人同士にも、平等に素敵な時間が過ごせそうな良い店だ、大通りから二本細い道を入った場所なので、「隠れ家」的な使い方も出来そう(^^;)。
まだマスコミが注目していない、今のうちに利用するのが狙い目と思う(^^;)。